ヴィヴァ・マンドリーノ 第11回定期演奏会 第1部より
アメディオ・アマディ作曲 「セレナーデ風ガボット」
イタリアのロレートに生まれたアメディオ・アマディ(1866-1935)はその多方面にわたる創作活動の中でマンドリン界にも功績を残しました。主な作品としては、1909年ミラノのイル・プレットロ主宰の第2回作曲コンクールに一位入賞した「海の組曲」をはじめ、「東洋の印象」、「降誕祭の夜」等があります。
「ガボット」とは17世紀フランスの2拍子系の舞曲を指し、中庸な速度と明るく軽い曲調で旋律は4分音符2つのアウフタクト(弱拍)を有し、古典作品では組曲の中にしばしば用いられることもあり、バッハの「ロンド風ガボット」等が有名です。
本曲は序奏とコーダ付きのロンド形式で、簡素な構成の中にアマディの心地良い作風が織り込まれています。序奏部では甘美な唄と和声が魅了し、ロンドではマンドリンのピッキングによる軽快でリズミカルなガボットの踊りが繰り広げられます。中間部でのミュゼット(バグパイプの一種で、この楽器の音色がもつ田園的なイメージから緩やかなテンポで奏でられる)では、ドローンと呼ばれる持続低音を模倣した上に1stマンドリンと2ndマンドリンの旋律が交互に奏でられます。
posted by vivamayu at 18:02| 千葉 ☀|
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第11回定期演奏会 動画
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